美容師のオオイケです。三十路です。先日お客様にこんな事を聞かれました。「美容室に行く前ってシャンプーしていった方が良いんですか？」僕自身そんな事は考えてもみなかったので「目からウロコ」なご質問だったのですが、同じような疑問を抱えている方がどうやら少なくないようなのでここで改めてお答えしようかと思ったしだいです。

そもそもなぜサロンへいらっしゃる方がこのような疑問を抱くのかというと、本来シャンプーをしていく必要のない美容室へ、もしかしたらシャンプーをしていった方がよいのかも？っという考えを抱くケースがあるため悩んでしまうようです。シャンプーしていこうかな、、という考えに至る理由としては▫︎ どのみちサロンでシャンプーをするのだから美容師さんの手を煩わせないように予めシャンプーを済ませておこう。▫︎ 汚い頭を美容師さんに触られるのが恥ずかしいし申し訳ないからシャンプーしてから行きます。などなど、美容師さんに対するお客様の「気づかい」や「羞恥心」により ”シャンプーをしていかねば！” っという思いでシャンプーをしてくる方が多いようです。(日本女性は優しくて恥ずかしがり屋さんなんですね！)僕なんかは「昨日風呂入ってないけど美容室でシャンプーしてもらえるからいっかーラッキー(テヘペロっ)！」なわけなんですが、そんなテヘペロ30歳男子とは違う、控え目な日本女性にお答え致します。美容室に行く前はシャンプーした方が良いの？

はい。シャンプーはしてこなくてけっこうです。ってゆーより、してこないでください。っというと語弊がありますが(いやないか？)「そのまま」で来て頂きたいんです。お客様がご来店された際の「素の状態」をコンサルテーションの重要な要素としてい見ている美容師さんは多いのではないでしょうか。少なくとも僕はそうです。実はお客様がご来店されたそのありのままの姿に、重要なヒントが隠されているのです。これを『アナ雪理論』と呼びます。ウソです。

出典:tradmed.netあなたが普段どのようなスタイリングをしているのか？上手くヘアスタイルを生かせているのか？どこがまとまりづらいのか？ご来店時はそういったあなたの「日常の姿」を見る、僕らにとって唯一のチャンスなのです。ですから、どうぞありのままの普段通りのエルサ状態でいらしてください。

出典:sumo.sakura.ne.jpご来店頂くとまず、担当美容師さんがコンサルテーションをします。この時、美容師さんは ”どういうスタイルにしようかな” ”どうやって切ろうかな” などを考えていると思うのですが、もう１つ！頭の中で重要な事をしています。それはズバリ「答え合わせ」です。そう、夏休みの宿題のドリルの後ろのほうのページの解答欄と見比べながらやる、あの答え合わせです。僕らが何を答え合わせしているのかというと、「前回の自分のデザイン」です。１ヶ月前に施した自分のデザインが、１ヶ月経ってどのような状態になっているのか。どこが正解でどこが不正解だったのか。それら答え合わせをした上で、今回はどのようにデザインしていくのがベストなのか。そういった観点からも、ありのままのアナ状態でいらしてほしいのです。

美容室に行く前はシャンプーした方が良いの？と悩む、優しくて恥ずかしがり屋な女性のみなさん。いつもどおりの「アナ雪状態」でサロンへいらしてください。実はそれが、上質なヘアスタイルを生む大きな手助けとなりますから。ではでは