あなたの担当美容師さんはどっち?『イスに座って切る派。立ったまま切る派。』の本当の違い
美容室へ行くとヘアカットをしているスタイリストさんが当然いますよね。ただこのスタイリストさん、よく見ると「座って切る人」「立ったまま切る人」の2パターンいる事に気が付きます。今日はこの二つの違いについて現役美容師の筆者がソッとお教えします。
「座って切る」「立ったまま切る」の違い
美容室で見かけるこのカット椅子
みなさんも一度は目にした事があると思いますが、そもそもなぜ座ってカットする美容師さん立ったままカットする美容師さんの2パターンが存在するのでしょうか?椅子を使う派、使わない派の違いって何なの?って思いませんか??実はこれにはちゃーーーんと理由があります。意外と知らない美容師さんの【カット椅子問題】についてお話します。
別にラクしてるわけじゃない
まずみなさんに誤解されないように、これは別に座ってる方がラクだからという理由で使ってるワケではないです。(ヘルニア持ちの人などはそうですが)基本的に僕ら美容師は立っていることに慣れているわけで、「すこしでも座っていたい」という願望はもはや皆無といえます。ではなぜカットする際に「座る」という一見ラクをしてそうな行為をとるのでしょうか?
『視点』の違い
「座って切る場合」と「立って切る場合」この2つの決定的な違いは「見える風景」です。
まずはこのように座って切った場合の風景
続いて
このように立ったまま切った場合の風景
おわかりですか?同じ頭でも見え方が全然違うんです。椅子に座った方が当然、目線は低くなりアウトラインが見えやすいんですね
一方で、立った状態だと目線は高くなりアウトラインは見えづらいわけです
こうなると、座って切ったほうがいーじゃん!と思いませんか?実は立ったまま切ったほうがいい場合もあるんです
フットワークの軽さ
「カットは足を使え!」と、美容師さんなら一度は先輩に指導された事があると思うのですが、基本的にカットはフットワーク軽く動き回る事が上級者といえます。頭は立体ですから、あらゆる角度から毛束へアプローチしていく事が非常に重要なわけです。そういった点で、「椅子に座る」という行為はカットの本質からは少しズレてしまう可能性があります。
メリットデメリットを使い分ける
どちらが良いというわけではありません。どちらにもメリットがあり、どちらにもデメリットがあるのです。その2つを把握した上で、上手く使い分けられる美容師さんが『一流』であると筆者は考えます。
ちなみに、
筆者は「カット椅子」を一切使いません。師匠であるBOSSが一切使っていないという事もあり、自然とこういったスタイルになりましたが、対角線を意識してカットするという技術を身につけた結果かと思います。襟足を切ったら、前髪を。サイドを切ったら、逆サイドを。そういった対角線のバランスを意識するにはフットワークが最優先だったのです。その分アウトラインを切る際は、とことん腰を落として。もしくは片膝をついてカットしています。あなたの担当美容師さんはいかがですか?ぜひチェックしてみてくださいね。ではでは
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